ようやく大手門を抜け出した私は、坂下門へ急ぐのでした。
坂下門も、そこまで遠くはありません。
人はたくさんいましたが、流れがありましたので、全く問題ありませんでした。
そして、こちらでも警察官が待ち受けていましたので、私は初めてとは思えぬ段取りの良さでお茶を飲んで見せ、異例のスピードでボディチェックを終えたのでした。
坂下門までもかなりの行列でしたが、「なんとしても大嘗宮を見る」と決意の固い私にとってはどうということはありませんでした。
ボディチェックを含めてここまでで大体40分くらいは並んでいたでしょうか。
そのあともここが江戸城内であることを感じさせるものがたくさんあります。
しかも大嘗宮一般参観のために、普段は公開されていないところも今回だけ公開されていたりするので、それだけでも特別感があります。ですから、並ばされたとしても私はそこまで長くは感じませんでした。
周りの人たちも美しい紅葉を写真に収めたりと、行列に並びながらも思い思いの時間を過ごしていたのです。
と、そこでアナウンスがありました。
「大嘗宮まであと約140分です」
「もっと早く言ってくれ」という人も多いかと思いますが、「覚悟はいいか?オレはできてる」という私の覚悟は揺るぎませんでした。
そして見えました。
これは大嘗宮の裏手です。
そしてここからが行列の本番でした。
私はポケモンgoをやっていますが、とりあえずここまでの歩数でハクリューがタマゴからかえりました。江戸城内にはヒコザルがいました。
そしてようやく大嘗宮の正面に来ました。
念願の大嘗宮です!
歴史の節目に立ち会えたことに、私の心は満たされました。