眼鏡の業界歴が数年ある方であれば「メッツ加工」というのを聞いたことがあると思います。
私は自慢では無いですが加工が苦手なんですよね。
とはいえ15年くらいの業界歴がありますから、もちろんこのメッツ加工やフチなしフレームの最低限の加工などはイヤイヤですができないワケではありません(上手な人と比べられてしまうと厳しいですが(^_^;))。

メッツ加工とは、レンズの厚くなってしまった部分を大きく面取りをして、極力レンズが厚く見えにくいように加工することを言うんですよね。
このメッツというのも私の苦手分野なんですよね。
ですが、度数が強くて薄型レンズを使用したとしてもどうしても厚く仕上がってしまい、それを気にされるお客様も多いのですから、困っているお客様のためだと思えばこんなブログを書いている時間があったらメッツの練習でもすれば良いのです。

ということで、店長に教えてもらいながらやってみました。

まずは大きく面取りをしていきます。
このときに一回の面取りを行うときに、できる限り長い距離を一息に行うと、ムラが出にくくなります。ただ、このムラを少なくするのにはたくさん練習しなくてはキレイに仕上がらないんですよね。

今回は、お客様が前に使用していた眼鏡が面取り部分が鏡面仕上げになっていて、レンズ側面は鏡面仕上げにはなっていませんでしたので、そのように加工していきます。

セロハンテープを貼って、レンズ表面と側面を保護します。
そして、この状態でもう一度面取りを行います。(これで保護テープを面取り部分だけ剥がすワケですね)

そして、その保護テープが剥がれた面取り部分に、紙やすり(できる限り番手の細かいもの)をかけていきます。
これは最初は色が白くなっていきます。「磨いているのになぜ白く濁っていくんだ…?」と不安な気持ちになりますが、これで良いのです。面取り部分がしっかりと白くなったら紙やすりがしっかりとかかったということです。
レンズの耳側は紙やすりをしっかりとかけていきますが、鼻側はかけません。
鼻側を鏡面仕上げにしてしまうと、視界に入って気になってしまうからだそうです。

そして、その白くなった面取り部分にバフをかけていきます。
このときに、レンズ表面のコーティングへのダメージが心配であれば、追い保護テープを貼るのも良いということです。

苦手なメッツ加工でしたが、店長に一緒にやってもらったので、キレイに出来上がりました!

今回はS-12.00のレンズでした。お客様に喜んでいただけたら嬉しいです。

(この投稿はまだ書きかけです。あとで画像を入れていきます)

著者

bruno

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