先日、渋谷の眼鏡屋さんで似合い度83%の眼鏡を作ってきました。
個人的には自分のこれまでの眼鏡と比べて「まあ、確かにそうなのかな」という感じです。

そもそも我々眼鏡屋は『似合う眼鏡の選び方』には常に敏感ですよね。
お客様が気になっているのも、まずはこれなんじゃないかなと思いますので。

『似合う眼鏡の選び方』って、いろいろありますよね。

フレームの縦幅は眉からあごまでの3分の1を目安にとか、眉のラインとフロントラインが似ていると馴染みやすいとか、丸顔にはスクエア、面長にはウエリントン、丸眼鏡の細いフレームだと華奢でナチュラルな印象、太めだと顔の引き締め効果や目力アップ…、少し離れて見て全身鏡でバランスを見る…とか、いろいろあるわけですよ。

そんななか私が今回特に興味をもったのが、眼鏡のコーディネートアプリ「メガプリ パーソナルカラーサーチ」です。
このアプリを起動し、インカメラで自分の顔を撮影すれば、アプリが”似合うカラー”を教えてくれるというワケです。

私は正直眼鏡のカラーのオススメは確固たるものは無く、お客様の希望が無ければ最初はお肌なじみの良いブラウン系のフレームを持っていき、かけてもらったときのお客様の感想や、自分の感覚でもう少し色の明るいもの、落ち着いたもの、というように調整します。

ですので、店頭でアプリを使うかどうかは別の話としても、そういった存在はおもしろいと思うわけです。

というように、数年前の『似合う眼鏡の選び方』と現在では、大きく様変わりしているのが現実です。

私はこういった新しいものが出てくると、その新しい波に飲み込まれてしまうのではと不安になる性格なのです。

そこで最初に戻りますが、私はその似合い度83%の眼鏡をかけたところを「他のものは似合い度が大体60数%で、これだけが80%台だったんですよ」と言って、店の仲間たちに見てもらいました。

…その感想は「デカくないですか?」「は、はあ…」「フレームですよね?(フレームでなくて何が83%だというのでしょうか)」というものでした。

「AIから学ぶものは無いんか」という私の心の声はさておき、AIなんてまだまだ怖くないと不安を吹き飛ばしてくれた仲間たちに感謝する私でした。

著者

bruno

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