皆さんご存じのとおり、コロナウイルスの影響で、明日にも緊急事態宣言の発令準備表明との報道がありました。今テレビ画面では小池都知事が会見を行っています。
現在、自店ではなんとか通常営業が行えていますが、営業時間の短縮や、営業自粛を行うお店も出てきています。
そんななかでも、これまで注文したレンズはレンズメーカーさんの努力もあり、多少の納期の延びはありますがキチンと入荷してきていますので、店舗としてもキチンと加工し、いつも通りお客様にお渡ししなくてはいけません。
最近私は加工のときのレンズマーク(ペイントマーク)の消し方がずっと気になっていました。刻印されているレンズマークではなく、入荷してきたときについているペイントマークです。
私だけかもしれませんが、加工が終わって、このペイントマークを消すときにアルコールを使用していたんですね(メーカーによって方法は変えたりしていますが)。私は「このような状況で、なにもアルコールでペイントマークを消さなくても他に方法があるのではないか?」と考え、「こんなことで」とは思いながらも「このコロナの状況下、眼鏡屋としてベストを尽くさなくては」とメーカーさんに問い合わせてみました。
「こんな質問をして、変な人だと思われるのではないか」という私の心配をよそにメーカーさんは優しく教えてくれました。メーカーさんの回答は、「ペイントマークの消し方のセオリーとしては大きく分けて2つ方法があり、1つはやはりアルコールを使用して消す方法、もう1つはセロハンテープを使用して消す方法があります」
さらにメーカーさんはこう続けました。「セロハンテープを使用するのがレンズを傷めてしまうのではないかというご質問も受けたことがありますが、セロハンテープを使ったくらいで傷んでしまうようなレンズではそもそも商品としてどうなのかと考えておりますので、ペイントマークの消し方の1つとして、推奨いたします」
メーカーさんのプライドを感じる力強い回答でした…!そして私は恥ずかしがらずにきいてみて良かったと安心したのでした。
これを読んで「セロハンテープを使ってペイントマークを消せるなんて初めて知った」という方はむしろいないと言って良いと思いますが、メーカーさんがこの方法をオフィシャルに推奨するということに、私は明日からの業務に自信を深めたのでした。