先日、カバーテストの動画を撮影したワケですが、そのときに「そもそもカバーテストは何のために行っているのか」「融像除去眼位とは何か」のような質問をいただきましたので、まずは「カバーテストは何のために行っているのか」のご質問にお答えします。

お客様から「ものが二つに見える」「眼の疲れがひどい」「両目で見るよりも片目で見る方が良く見える」というようなお話を聞くことはありませんか。これは眼位に異常がある可能性が高いんです。

こうした訴えは、症状やその程度によって、プリズム処方を行うことで軽減できる場合があります。

カバーテストはプリズム処方が本当に必要なのかどうか、そして必要ならどのくらいなのか、をみるものです。

そしてカバーアンカバーテストを行うことで次の3つのことがわかります。

①正位なのか正位でないのか

②斜位なのか斜視なのか

③眼位異常の方向

実際のやり方と眼の動きの観察の仕方については、サイボウズと、後日配信される動画をぜひ見ていただきたいと思います。

カバーテストを行った際に、私の身に起こったことは、「なんだってや…?言われたとおりにやってみてますけど、お客様の眼なんて全然動かないんですけど…?」だったんですよね。

この謎が解けたのは、私がカバーテストの存在を知ってから長い年月が流れた後でした。それを皆さんにお伝えします。

なんなら眼位に異常があることはわかっているのに(「KBがプリズムということがすでに判明している」や、「プリズムの処方箋をお客様がご持参」など)、カバーテストを行っても何も検出されないというのは、カバーしている時間が短いと思われます。

カバーテストのカバーは、『なぜカバーするのか』なんですけども、これは融像を除去しているんです。カバーしている時間が短いと、融像が除去できないんです。だから眼は動かないんです。

ですから、カバーテストを行う際には、動画でN先生も言ってくれていますが、カバーしている時間はゆっくりと(3~4秒)、そしてカバーの除去や移動は素早くやるのが良いというワケです。

…そしてここで冒頭の「融像除去眼位とは何か」という質問になるワケですね…。

次回をお楽しみに!

著者

bruno

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