最近Facebookで大学時代の友人と交友が復活しました。
一昔前だったらこんなことはあり得なかったんですけどね。

久々にやり取りを交わした友人は警察官になっていました。
「仙台の初売有名だもんね。昔からの習慣だから、景品表示法にもかからないんだってね。」

友人は何気なく言ったのでしょうが、警察官に「景品表示法」なんて言われると民間人には緊張が走るものです。

県外の友人からも有名だと言われる仙台初売り。
その中心にいる私たち。
その私たちが仙台初売りについてよく知らないなど許されるのでしょうか。
そして私は気になると調べずにはいられないのです。

すると…
『豪華な景品や特典を付ける販売方法は、景品表示法に抵触し、不当廉売にもあたる可能性がある。しかし、公正取引委員会は、旧仙台藩領内などでみられる初売りは伝統行事とみなし、特例として3日間以内で認めている』
なるほど友人の言う通りです。

さらに調べていくと…

仙台初売りの歴史は古く、藩政時代から300年以上続く伝統行事です。

そもそも伊達家の商習慣としてあったということですね。
その起源も知りたいところですが、そこまではわかりませんでした。

そしてなぜ元旦から行わないのか。

これは元旦は親や兄弟と過ごし、買い物は二日以降にするように伝えた文献や、元旦の買い物はお金を掃き出し一年の浪費につながるという考え方や、「書き初め」「初夢」などは二日吉日のものであることから、元日は店を閉め、二日より初売りを開始するようになったとの記述があります。

なるほどなるほど。

化政文化期(1804~1824年)に書かれた「仙臺年中行事」という文献には、正月二日に「早朝から閉まっている店をたたき起こし、買う。値段の安い高いに関わらず、買う人に景品を出すのが習わし」とあるそうです。

「…が習わし」じゃないですよね。
なんですかこの習わしは。
なぜ眠っているところをたたき起こされ、眠気に襲われているところでさらに景品を付けてモノを売らなくてはならないのでしょうか。

当時の仙台藩で何が起こっていたのでしょうか…。

現在の私たちにとっての初売りは、良い商品と良いサービスをたくさんのお客様に知っていただくための、大切なイベントですよね。